• ケーススタディ

亡父から相続した上場株式を売ったとき 一般口座とNISA口座

Q 今年の3月に父が亡くなり、A株式2,000株を相続しました。これは父が令和1年秋ごろに一般口座とNISA口座で、それぞれ1株1,200円で1,000株ずつ買ったものであることがわかりました。(取得費の合計は2,400,000円)
相続税評価額は1株1,300円で、亡くなった日の終値は1,400円でした。
株価が上がってきたので先日1株1,500円で2,000株すべて売却しました。
私の利益は譲渡収入3,000,000円から父が支払った2,400,000円を引いた600,000円として確定申告すればよろしいですか?

A 今回のような場合は、お父様が一般口座で所有されていた株式と、NISA口座で所有されていた株式とは、分けて計算することになります。
亡くなられた方の非課税口座(NISA口座)に受け入れられていた上場株式は、その非課税口座の開設者が亡くなった時に、亡くなった日の終値に相当する金額で相続人が取得したものとされるためです。

  具体的には
   一般口座分 譲渡収入1,500,000円-取得費1,200,000円=利益300,000円
   NISA口座分 譲渡収入1,500,000円-取得費1,400,000円=利益100,000円

 となります。

また、あなたが相続税の納税をされる場合は、その相続税のうちA株式に対応する金額を取得費に加算することができますので、利益金額を減少させることが可能です。

※確定申告に備えて、売買の書類などは大切に保管されることをおすすめします。ご不明な点はぜひOAG税理士法人へお問い合わせください。

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