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経営を考えれば考える程、頭は複雑になります。それを単純にする。
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算数で行う経営

<2018年8月号>
 
     
 

   皆さんの周りにも凄い経営者だと思う人がいると思うのですが、私は2人の凄い人の話をしようと思います。

    1人は東横インの創業者・西田憲正さんです。「俺は売り上げを上げろとか、対前年を超えろとかは言わないんだよ。一つこだわっているのは、クラブカード(会員)の新規入会者の獲得だけは、繰り返し繰り返し、うるさく言っているんだ」「だって売り上げだとか、対前年を言っても、天気がどうのとか、外国人がこうのとか、言い訳が一杯出るんだよ」「新規入会者を取れ、は簡単で分かり易いよね」「言い訳できないしさ」「入会者の多い店は必ず売り上げは伸びているんだよ。だから売り上げなんか言う必要ないしさ」(頭が良いなと思いました。)

   もう1人は、H.I.Sの会長・澤田秀雄さんです。旧聞になるのですが、ハウステンボスを引き受けた時の話です。ハウステンボスは長年大赤字の連続で、人員も2割整理しなければやっていけないという話が出ていたようです。

    そこで澤田秀雄さんは全従業員を前に「動きを2割速くしてくれ」「そうしてくれれば人員整理も給与も減らさない」「利益が出たらボーナスも出す」「2割動きが速くなれば2割生産性が上がるし、2割売り上げを伸ばせば利益が出るのは当たり前だ」と言っていました。(凄いの一言ですね。)

   売り上げを2割伸ばす自信はあったのでしょう。ハウステンボスは広いですから、10分で行く所を8分で行ってくれ、時速4qを5qにギアを入れ替えてくれと言ったんです。そして生産性を2割上げることを「2割速く動いてくれ」と分かり易く指示したんです。

   2人に共通しているのは、単純な分かり易い指示です。

   2人の成功の要因がこれだけだと言うつもりはありませんが、大いに学ぶべきです。指示は単純で分かり易く、少ないこと、それを必ず守らせるということでしょうか。私はこれを「算数で行う経営」と呼んでいます。人間の脳は複雑です。感情も、考えることも、複雑そのものです。しかし、経営は単純な計算で行うべきです。1+1=2、2×2=4 この程度の分かり易さが必要なんです。

   そう言えば、稲盛語録に「賢い奴は複雑な事を単純に考える」というのがありました。これも同じことを言ったんだと思います。経営を考えれば考える程、頭は複雑になります。それを単純にする。簡単ではありませんが、結果を出すには必要なことなんだと、2人が教えてくれています。

        

 
 

 

OAGグループ代表 太田 孝昭 著

※広報誌「春夏秋冬」掲載

 
 


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