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敢えて離れて俯瞰する
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離れる

<2017年11月号>
 
     
 

   「経営者は忙しい」

   こう言うと、「忙しいのは経営者だけでは無いですよ」と言われそうですが、兎に角経営者は忙しいんです。営業、資金繰り、業績管理、マーケット分析、ブルーオーシャン探し、人事・評価、採用、退職対策・補充、ヘッドハンティング、社員教育、社員面談、モチベーションアップ、クレーム対応、組織改編、社内外の会議・懇親会、情報収集、勉強会、読書、ゴルフ、業界・仲間との交際…。

   これら日常業務は諸問題、諸課題として休みなく襲ってきます。朝起きると手帳(スマホかもしれません)を広げ、まずは緊急度の高いものからスケジュールに従って処理していきます。そして1日は、夕食+ドリンクで終わりを告げます。

   ところが、1日を振り返ると、何をしていたのか忘れるくらい覚えていません。まして1カ月となると、「何かやっていたな」「まあまあ仕事はやっていたかな」という感覚で終わりです。“まあまあ”とはいっても、実際には相当「力(リキ)」を入れてやっていないと、まあまあという感覚にはならないでしょう。だから、まあまあ=全力に近い働き方をしているんです。

   でも、それで良いのでしょうか。少々の疑問が沸き起こります。

   諺に「木を見て森を見ず」とか「鹿を追う者山を見ず」があります。一生懸命やり過ぎて、全体を見失ったり、自分の働き方が原因で、人が育たないという現象は起きていないでしょうか。

    「経営者の仕事の第一は何か」という問いに、「仕組み作り」だとか「グランドデザイン(ビジネスモデル)作り」「人作り」「方向性の決定」等々と、多くの経営者は答えます。前述のこまごました日常業務は、第一の仕事に入っていません。しかし、日常はそれらの仕事で埋まってしまっています。手帳には明日の事が書いてあります。明後日の事も書いてあります。どうするんだと言われそうです。 そこで、「離れる」です。敢えて仕事をしない、敢えて休暇を取る、敢えて権限を手離す、敢えて日本を離れる(海外旅行)、敢えてポジション(職位)を離れる。

   一生懸命やると、どうしても近視眼的になるんです。経営者の近視眼を注意できる人は、存在しません。自己点検で気付くほかありません。

   その処方箋:「敢えて離れて俯瞰する」

   そこには、違った風景が見えるはずです。

        

 
 

 

OAG税理士法人 代表社員 税理士 太田 孝昭 著

※広報誌「春夏秋冬」掲載

 
 


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