OAG税理士法人ロゴ
社長は鶴の一声の使い方を考えなければなりません。
SitemapEnglish

OAG
お客様専用ダイヤル 03-3237-7500
 
 
  コラム目次へ

“鶴の一声”の間違い

<2016年10月号>
 
     
 

 中堅・中小企業にとって「社長って何だろう?」と考えてみます。問題が起これば報告し、実行に当たっては全ての指示を仰ぐ。そんな存在ですかね。組織・権限・規程・人員等々、どれもこれも脆弱で、何かあったら「決める」という存在が社長なんでしょうか。

 さて、「やり手」といわれる社長に特徴的なことですが、テキパキと仕事をこなし、圧倒的な存在感を示しています。しかし、部下は知らず知らずのうちにそのスーパーパワーを頼りにして、自分で判断をしなくなる傾向に陥りがちです。「社長の言っている事は、何か違うな」と思っても、発言をためらってしまいます。「口を挟んで間違っていたら恥ずかしい」「自分の持っている情報が全部ではないかもしれない」などと、緒々の事を考えて、発言を控えてしまう。よくある光景です。例えば、こんな具合です。


部下「社長、○○の件ですが、どうしましょうか」
社長「○○君、こうしておけ」← 前提条件の把握不足
部下「社長、分かりました」←社長の言う通りに実行
……
社長「○○君、あれはどうなっている」
部下「社長、あれはまだ途中です」←前提条件が変更になった
社長「○○君、あれはこうしろ、早くしろ」←前提条件が変更になったことの把握不足
部下「…はい」←再び、社長の言う通りに実行


 普段は正しい判断をしている社長でも、前提条件の把握が不十分だったり、前提条件が変わっていれば、正しい判断などできる筈がありません。その結果、自分(社長)の期待とは違ったものになっても、部下は言われた通りの事をやった訳です。「俺がこんな事を指示する筈がない」と怒ったり、「前提条件が違うなら違うと何故言わない」と声を荒らげても、後の祭りです。「マンガ」のような光景ですが、日常的な光景です。

 さて、社長の一声は鶴の一声に似ています。鶴の一声は素晴らしい。仕事を効率化し、推進力、突破力を与えます。それ故に、間違いの代償が大きいことも現実です。会社は社長によって興り、社長によって滅するといわれています。宜(うべ)なるかなといわれる所謂もここに有ります。

 社長は鶴の一声の使い方を考えなければなりません。どう使うか、それが問題なのですが、答えは社長自らが出すしかないのかもしれません。企業が継続的に発展するには、下からの「力」は欠かせませんから。

 
 

 

OAG税理士法人 代表社員 税理士 太田 孝昭 著

※広報誌「春夏秋冬」掲載

 
 


コラム目次へ
 

 
個人情報保護方針    個人情報の取扱い    お問い合わせ
copyright (c)2007 OAG Certified Public Tax Accountant's Corporation