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日本を豊かにするには、外国人がわんさか来て、外国の会社がわんさか来る国にすることです。
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輸入立国へ

<2012年11月号
 
     
 


日本は敗戦から約40年で「ジャパン・アズ・ナンバー・ワン」といわれるまでの経済力を獲得して、われわれ日本人はプライドを大いに満足させるとともに、浮かれてもいました。この輝かしい時代、日本は世界の工場として電化製品、車等々、あらゆるものを港から船積みし、世界の市場へと輸出していました。海外に行けば、どこでも「ソニー」「パナソニック」「サンヨー」の看板を見かけることができ、成田空港には海外旅行に行く団体から個人まで、それこそ溢れんばかりでした。まことに楽しい、華やかな時代でした。

その頃、私(日本人)は「日本製品は優秀で、輸出立国であり、外国から買うものなど原材料ぐらいしかない。外国製品(外国人)なんか、必要ない」というほどに思っていました。誠に浮かれていた訳です。

しかし、1991年のバブル経済崩壊は、そんな日本人を足元からひっくり返しました。失われた20年、30年といわれるほどの活力の無さと低成長を招き、まさに日本の潮目を変えたのだと思います。そしてこの時、日本は「輸出立国プラス輸入立国」に踏み出すべきでした。

輸入立国の定義は、開かれた社会です。外国人が住みたくなる国です。ノーベル賞を貰うような優秀な人が働きたくなる国です。日本人のノーベル賞学者の多くは、壮年期(働きざかり)をアメリカで過ごしています。日本にはそのような人が働く場が無いのか、あっても魅力が無いんです。

そういえば、野茂もイチローも松井もアメリカに行ってしまいました。日本のプロ野球が魅力に欠けるんですね。寂しいとは思いませんか。輸出立国の考え方が、知らず知らずの内に鎖国というか参入障壁を作り、日本特殊論を建前に、内向き指向を強めてしまった原因のような気がします。

さてさて話は大きくなりましたが、日本が元気になっていく処方箋は、日本人がどんどん海外に出て行って頑張る一方、外国人にとって魅力的な国作りにあるのではないでしょうか。淡路島と同じ大きさのシンガポールでさえ年間2千万人の外国人が訪れているのに、何故日本は6百万人なのか。それは、日本が世界から必要とされていないか、魅力が無いか、日本が拒否しているのか…。いずれにしても、大問題でしょう。

日本は出ていくことは得意だけれども、入れるのは苦手なのかも知れません。そこを変える必要があるんです。工場が海外にシフトするのは、生き残りのためには当然です。そして、進出先の国で雇用の創造と技術移転に貢献したらいいんです。その反面、外国人(外国の会社)を日本に来させる努力をするべきです。

日本は自分の慣行を押しつけて、閉鎖的な国を作っています。だから来訪者(会社)が少ないんです。これでは日本は貧亡になってしまいます。日本を豊かにするには、外国人がわんさか来て、外国の会社がわんさか来る国にすることです。日本は戦後、輸出立国で大成功しました。これからは輸入立国(特に人と会社)でも豊かにするべきです。

会社も同じです。自社の論理より市場の論理です。分かっていても、ついつい自社の論理に引きずられるものです。内向き指向になっていないか。市場と向きあっているか。それを、終始点検するべきです。それこそが、魅力ある会社への第一歩である気がします。

 
 

 

OAG税理士法人 代表社員 税理士 太田 孝昭 著

※広報誌「春夏秋冬」掲載

 
 


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