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日本人は知らな過ぎです。21世紀の新産業の根幹には「文化」を置くべきです。
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ある劇団がくれたもの

<2012年9月号
 
     
 

今年の7月3日午前9時、友人の紹介で中田智洋さんにお会いしました。中田さんは無農薬・無化学肥料野菜の生産会社、サラダコスモの経営者です。私は以前、中田さんの野菜工場を見学した際に名刺交換をした事はありますが、今回が初対面のようなものでした。

中田さん曰く「岐阜県の中津川にウィーン少年合唱団より10倍も素晴らしい舞踊集団がある。その中の『ゆきこま会』が、こどもの城・青山劇場で8月17日にミュージカル『あららぎは谷を越えて』を公演するので協力してほしい」と。

「中津川には40年間バレー教室を主宰している平多宏之さんがいる。しかし、地域の文化財産としてなかなか分かってもらえない」「生徒数は500人を超え、そこではバレーは当然の事、バレーを学ぶ中で人格教育もしっかり行われている」「彼女たちに会っただけで、こちらの気持ちもスッキリするんだよ」「絶対の自信を持って薦めるから、協力してほしい」というのです。

私は中田さんの情熱に打たれました。それと同時に、このミュージカルには、文化国家としての日本、クオリティー国家としての日本のヒントがあると思いました。そうであるなら、このミュージカルを影響力のある人、世の中に貢献したいと考えている人、学びたいと考えている人に見てもらいたいと強く思うようになりました。

私は8月7日に彼女達の稽古を中津川まで見に行きました。ミュージカルのテーマは「復興」です。時代は明治・大正の頃だと思うのですが、「紅(ベニ)」という女の子が、友情を育み、村を危機から救い、新しい産業(傘作り)を興し、村を物心両面から復興させていく物語です。このストーリーは、今の時代にピッタリではないでしょうか。

日本は今、ピンチの中にあります。経済面だけでなく、日本人のプライド(誇り)がズタズタになってきています。日本は世界の中でどう生きていくのか、どう貢献するのか、日本のプレゼンスは・・・。諸々の問に対する答えの一つが、このミュージカルではないかと思います。日本は経済だけのプレゼンスを終わりにするべきです。経済も大事ですが、文化国家として世界が憧れる日本を作るべきです。


実は、文化こそ大きな経済パワーになることを、日本人は知らな過ぎです。21世紀の新産業の根幹には「文化」を置くべきです。文化というと美術とか演劇だけを考えがちですが、豊かな自然、美味しい食事、健康・医療・安全、生活している人々の表情の明るさ、穏やかさ等々、日本には世界が羨む物があります。そんな日本を作りさえすれば、経済的にも大きな成果が得られるはずです。

日本は戦後、焼け野原から立ち上がり、世界トップクラスの経済大国を作り上げました。次の目標は、世界ナンバーワンの文化国家だと思います。製造業を否定するわけではありません。しかし、製造業のみでナンバーワンにはなり得ません。文化で世界の憧れを作ることこそ、豊かな生活を保証することに通じると思います。緩やかですが、確実に世の中は変わりつつあります。その方向にビジネスの網を広げたいものです。

 
 

 

OAG税理士法人 代表社員 税理士 太田 孝昭 著

※広報誌「春夏秋冬」掲載

 
 


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